2017年9月13日 (水)

建築士の独り言2017⑥

お知恵拝借という言葉がありますが、建築士のアイデアは

お知恵拝借の範疇に入ってしまうのでしょうか。

医師や弁護士の健康無料相談、法律無料相談は、一般論を

説明するに過ぎません。それ以上の個別の相談は費用が

かかることは一般の消費者に浸透しています。

しかし建築士の場合、工務店や、ハウスメーカーが、

個別の案件のアイデアも無料で行ってしまうので、

専業で建築設計をしている専業建築士も、個別案件の

アイデアを無料で提出することが当たり前のようになっていることは

非常に残念なことです。これは建築士のほうにも

自分たちの技術をきちっと評価してもらう努力をしてこなかったのも

原因ですが、根本は設計と施工を一緒の組織が可能な日本の制度が

大きな原因であると考えます。作る側と、それをチェックする側が

一緒でもOKといいのは問題を隠蔽する体質を黙認してしまうので

はないでしょうか。

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2017年7月27日 (木)

建築士の独り言2017⑤

新国立競技場の建設現場で23歳の若者が長時間労働の末

自殺してしまった、いたましいことがありました。

長年建設業界は3K職場とも言われ、「きつい、汚い、危険」、が付き物

とされてきました。おそらく環境は様々改善されても、他業界と比べると

その性質は変わっていないのではないかと思います。

私も30年前には建設会社の現場監督をしていましたが、その頃も

長時間労働は当たり前で、若い新入生(大卒でも)現場労働者と

同じように泥だらけになって働いていたものです。

しかしその時代ノミュニケーションといって、上司、同僚との

コミュニケーション、良くも悪くも、愚痴を言い合い、

無礼講で上司の悪口、先輩のアドバイスなど、

様々なコミュニケーション、ストレス解消に役立っていたのではないかと

思いますし、そのコミュニケーションで、技術の伝承も

行われていたような気がします。

それは大変重要なことで、先輩の仕事術を盗めるいいきっかけ

だったと思います。最近の風潮で個人主義はさも現代風

のように思われていますが、それは孤独という弊害も

生まれているのではないでしょうか。

この自殺した若者は非常に孤独だったのではないでしょうか、

こういった過酷な現場ほど人間同士のおせっかいが

救ったのではないでしょうか。残念でなりません

ご冥福をお祈りします。

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2017年6月25日 (日)

建築士の独り言2017④

少し前になりますが高速道路の建設現場で鉄板がフックからはずれ

作業員の方1名が亡くなるという傷ましい事故がありました。

この工事現場では以前にも事故があり、また最悪の事故では橋げたが落ちて

複数の死亡者とけが人もでている事故が起きています。それも1年もたたないうちに

です。この発生率はこの近年においてはかなり異常なことです。

亡くなった方にはお気の毒ですが、近年杭の支持層まで達していないことだとか

配管用の梁貫通を忘れコアで鉄筋(主筋)まで切ってしまったとか、建物にとって

建て直さなければなおらないような致命的なミスが建設現場で数多く起きています。

なぜこのようなことがおきているのか、大きく考えられるのが、失われた20年バブル

崩壊後企業の人材採用の穴が開き技術伝承がうまくできなかったこと、企業はマニュアルを

作って職人の域の技術伝承の変わりに、マニュアルをつくりそれに変わるものとした。

しかし応用の現場ではマニュアルでは対処できないことが頻繁におきてします。

そのときに物を結うのは経験に基づく職人としての技術です。これは決して

机上では教えられないことです。

設計の現場でもその現象は見られます。見た目のデザインにだけに気を取られて

建物の基本である人間の生命を守る家という概念を忘れてしまっているのです。

早く住宅の建設現場でも構造チェックがなされることを節に願います。

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2017年5月 1日 (月)

建築士の独り言2017③

先回の独り言にも書きましたが、日経アーキテクチュアの紙上シンポジュームでも

4号特例の廃止の議論があり一般的に4号建物に建築士の構造チェックは

行われていないのが大半であるというう議論でした。そのために

プレカット工場で描かれた伏せ図で接合金物や、HDなどはプレカット工場と

施工会社、販売会社の担当者レベルで決めていたのではないかということです。

4号建築物は特例で構造審査がない。3号建築物になると審査がある。

2号建築物になると構造設計一級建築士でかつ適合判定。

専門家が関わっているもののほうがチェックが厳しく、

関わっていないほうがチェックが甘いのはやはりおかしいとおもいます。

見直すならこちらが先だと思います。

4号特例は審査が省略されているだけ。

実際の構造検討はされているはずなですがそれがなされていないのはおかしい。

では審査する側の怠慢なのでしょうか?

4号特例廃止で困る業態といえば、1日○○○棟建てるとか謳っている

建売住宅メーカーでしょうね。

恐らく設計にまともな建築士は携わっていないでしょう。

数だけが勝負ですから壁量チェックなどされればその分審査が

1~2日延び着工が遅れると文句を言うことでしょう。

日本に無くてよい業態です。

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2017年4月14日 (金)

建築士の独り言2017②

熊本地震が発生して1年がたちました。いまだに復旧復興の途上にあり被災された

方々には心よりお見舞い申し上げます。

建築士の責務として建築基準法の基本目的である国民の生命、健康及び財産

の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資する。とあります。

まさに建物は生命財産を守るものでなければなりません。

熊本地震では

建物のうち新しい耐震基準で建てられた建物も倒壊という最悪の状態に

なっている建物がいくつもあるという調査がなされていました。

あたらしい耐震基準は震度7でも建物は壊れることはあっても倒壊はしない、

そして人命は守るという考え方の基に定められたものです。

しかし倒壊した。なぜなのかを検証する内容でした。

先回も述べたように、2階建ての木造住宅では科学的な根拠に基づく

構造計算がなされていないのが現状です。ですから簡易型の仕様対策では

このような大きな揺れには対応しきれないといううことが実証されました。

4号建物といわれるものも科学的な構造計算に基づく構造設計が必要なのです。

調査した結果現在新しい基準で建てられた4号物のうち科学的な

構造計算で計算しなおうと7割はNGという結果がでています。

今回の熊本地震級の地震が起きた場合7割近くは倒壊の危険があるということです。

早く熊本地震の教訓を生かし、少なくとも科学的な根拠の有る構造計算が

なされることを節に思います。

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2017年2月22日 (水)

建築士の独り言2017①

国交省のHPに建築士の懲戒に関する資料が毎年でていますが、

いまだに名義貸をして懲戒になっている建築士がいることはまっとうに

建築士業務を行っているものには残念でなりません。

以前建築士事務所協会、建築士会と一線をかくすために

建築家協会として設計監理専門集団として施工会社

に対して第三者としてクライアントに対して望むべき設計士を

目指す集団としての集団に身をおいたことがありますが、

建築士としての職能集団としてのクライアントに対する

アピールをあまりにしなさ過ぎるので脱会をしましたが

建築士の職能をクライアントにアピールするためには

建築士としての知識、モラル、そして社会的ステータスの

向上をもっと目指すべきと思います。そうしないと

有能な人材はこの業界に入ってこなくなるのでは。

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2016年10月28日 (金)

建築士の独り言2016②

先回の続きで、10月の初めにNHKの特集番組で熊本地震で倒壊した

建物のうち新しい耐震基準で建てられた建物も倒壊という最悪の状態に

なっている建物がいくつもあるという調査がなされていました。

あたらい耐震基準は震度7でも建物は壊れることはあっても倒壊はしない、

そして人命は守るという考え方の基に定められたものです。

しかし倒壊した。なぜなのかを検証する内容でした。

先回も述べたように、2階建ての木造住宅では科学的な根拠に基づく

構造計算がなされていないのが現状です。ですから簡易型の仕様対策では

このような大きな揺れには対応しきれないといううことが実証されました。

4号建物といわれるものも科学的な構造計算に基づく構造設計が必要なのです。

調査した結果現在新しい基準で建てられた4号物のうち科学的な

構造計算で計算しなおうと7割はNGという結果がでています。

今回の熊本地震級の地震が起きた場合7割近くは倒壊の危険があるということです。

皆さんどう考え、どう行動しますか。、

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2016年5月26日 (木)

建築士の独り言2016①

久しぶりにブログを書きます。熊本地震が発生して1ヶ月余りがたちましたが、被災地では

多くの被災者がまだ避難所で、苦しい生活を強いられています。一刻も早く以前の生活が取

り戻せることを切に祈ります。

さて、今回の地震で多くの家屋が倒壊して、その犠牲になられたことは、建築士として痛恨の

極みといわざるを得ません。2回の震度7に襲われたことは想定外の出来事といわれていま

すが、同じ場所で倒壊した建物、そうでない建物との差が存在していることは事実です。

まだ研究機関の調査はなされいていませんが、新しい基準ができた後に建てられた住宅の

倒壊も数多く見られましたが、建築として基本的なことをきちっとなされていれば、少なくとも

耐震設計、耐震に関する基本的なこととして、設計、施工がなされていれば、何割かは倒壊

を免れたのではないかと思われます。これはこの地域でのことではないですが、関東のある

地域の公共の住宅供給機関で建てられた建物が、半分以上が建築基準法の最低基準を満

足してない建物があったと公共の住宅供給機関が認めたことで物議をかもしています。

これは確認申請の手続き上4号建物の緩和という法律があります。その条文にはこう書かれ

ています。「第6条第1項第4号に掲げる建築物で建築士の設計に係るもの」

は「構造の確認検査の規定を緩和する」これを読み替えると木造2階建ての建築で面積が

広くなければ、構造の確認審査は受けなくてもいいことになります。

この規定を盾にとって、今行われていることは、構造の規定を新しい基準でなくても建ててし

まうことができてしまうといううことです。私としてはこの基準はなくすべきだと思います。

まじめに構造の設計もしている、自分としては非常に憤っています。

続きはまた今度

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2015年10月15日 (木)

建築士の独り言 2015 ⑦

またまた大手デベロッパーと、大手ゼネコンによる、取り返しの付かないミスが

発覚しました。それも杭の施工ミスありえないことである。

新聞発表だと52本中8本が不良(28本調査中)とありました。

ということは3割が不良ということになります。この状態で震度6強にも耐えうる

とは考えられません。3割不良といううことはその分が他の

杭に負担がかかるわけで、他の杭も耐力不足となってしまいます。

ですから杭を打ち直さない限り修正不可能と思います。

なぜこんなことが起こるのか、ゼネコン出身OBとしてはおそらく現場を管理する

時に杭工事の重要さを管理者として認識が甘いと思います。

建築の現場管理者は目に見える部分地上部分についてはそれなりに管理する

がこと地盤になると下請け任せにする傾向があります。

旭化成建材が施工したとありますが。施工時に杭の設計長さ管理を優先して

実際の支持層を確認したかどうかデーターを改ざんしたというよりも

おそらく電圧データーだけで二アリーアンペアを確認しただけと思います。

ベテランのオペレーターだったらおそらくそのときに認識していたと思います。

ですから今回の件は下請け業者は認識していたと考えられます。何らかの

圧力で、不良のまま施工終了せざるを得なかったのではないかとおもいます。

ですから今回の件は人的なミスではなく、故意に行ったものと思われ

悪質です。 しかしこれも本当はゼネコンの管理者が見抜かないといけない問題です。

見抜く眼があれば3割もデーター改ざんが行われるのは不可能と思います。

これも失われた20年(バブル崩壊による)の技術移転が出来なかった弊害だと思います。

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2015年7月 4日 (土)

建築士の独り言 2015 ⑥

建築士法が最近変わりました。業務契約に関するルールが義務化されました。

非常にいいことだと思います。今までHM、工務店が設計無料で行っていたことが

ちゃんとした契約に基づく設計業務として、明瞭になることは消費者にとっても

責任に所在がはっきりしていいことだと思います。

また1括再委託の禁止が明確になり、工務店が設計事務所に自分たちの名前だけ

使って他の設計事務所再委託することが明確に禁止されました。

業務が明確になった分責任も重くなります。

設計業務と施工は分離すべきです。設計者も技術はもちろん、

監理者としてレベルアップする必要があります。

デザインだけで施工者におんぶに抱っこの設計者は淘汰されるべきです。

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