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2006年11月20日 (月)

設計事務所とデザイイン

3、コストの分析手法

建築士に特に設計作業に携わってきた人間にとっては、

コストとデザイン設計をつなげるのは非常に厄介なことです。

こんなデザインを考えても本当に出できるかどうか、

予算はオーバーしないかどうか、頭の痛いとこです。

ましてや、世の中の実勢価格の把握など非常に困難なことです。
 しかしここで建築というもののコストの成り立ちを考えて見ますと、

案外難しいことではなくなるかも知れません。

建築コストの構成はどのようになっているでしょうか。

コストを把握するためにはまず建物を構成する項目に

どのようなものがあるかを考えなければなりません。

そしてその項目に従ってどのように細分化され、細分化

された項目がどのように積み重ねられて、ひとつの建物

として出来上がるかがポイントになると思います。

 工事費の構成を表すには、工事種別による分類と、

部分別による分類とがあります。大規模工事、公共工事など

一般的な区分では工事種別ごとの構成分類がほとんどですが、

小規模、住宅程度のものでしたら部分別に分類したほうが

まとめやすくコストも把握しやすいので部分別構成用いて

分析していきましょう。

 別紙1にあるように、部分別構成表を見ていただければ

わかりますが、建物を作る時必ずどこかの項目に

当てはまる工事が行われています。それと把握しなければ

いけないのは図面にかかれていない部分、

例えばある物を取り付けるのに必要な部品、作業、

これも知っておかなければなりません。それぞれが

必ずどこかの項目に当てはまるか、当てはめて考えなければ、

建物を作る組み立てる作業はどこかでストップしてしまいます。

 また品質が確保されないまま進んでしまうかの

どちらかになってしまいます。

概算段階においてコストを如何に掴むかが今回の

大きなテーマですが、ここで建築コストを初期段階で掴むいくつかの手法を紹介しましょう。

①、積み上げ概算法

実施設計の見積もりでは、細目ごとに積み上げ

積算を行いますが、これに対し積み上げ概算法は、

科目を単位として大づかみに積み上げる方法で、

最も多く使われます。科目は部分別内訳の

大・中科目が使われ、科目ごとに数量数値と、

これに対応する科目単価によって計算します。

②、条件対応法

例えば木造2階建て住宅として費用を考えるとき、

まずその建物が持つ標準価格(事務所ごとの)

がありその標準に対していくつかの条件の違いが

働いて価格が変わっていくと考える方法です。

その変動はやはり科目(一般に大科目)ごとに捉え

そしてコストが変動する要因を科目ごとに数項目設定します。

そしてその項目ごとにさらに数要因を設けます。

各条件は標準値を1とする係数(1.20.8など)

で示しておき、各概算科目は総額を100とする

標準ウェイト(科目の比率)で表し、このウェイトを

指数といい、指数に対して対象要因ごとに条件ごとの

係数を掛けて新しい指数を求めます。このようにして

全科目の指数を求めて合計すれば標準指数100

対する対象建物の設計指数が求められます。

標準価格に対象建物の指数を掛ければ総額が求められます。

  ③、コストウェイト法

建築費は共通の科目に分類すると、建物の種類ごとに

各科目の比率がほぼ一定となる性質を持っています。

この性質を利用して総額を概算する方法です。各科目の

比率が標準化するためにはより多くのサンプルが必要

となります。似たようなサンプルを同じ科目に分類する

ことにより比率の精度は上がります。

その他に実績統計法、実例調製法などがあります。

続く

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