2018年6月19日 (火)

建築士の独り言2018①

昨日震度6弱の地震が起きました。本棚が倒れ本が散乱し

食器棚もドアが開いて食器が割れてしまいました。

幸いに怪我はなかったですが、ちょっと片づけが大変です。

今のところ近隣もけが人はいなかった模様ですが、どの家も

家具が倒れたりしたようです。

設計した建物も異常がなかったようで一安心です。

お客様からのお声でどんな地震でも家は大丈夫という安心感

があるのでとても強いです、と連絡頂き少し自分のやってきたことが

お役に立てたことを喜びに思います。

地震は何時どこで起こってもおかしくないのがこの日本です。

そして地震によって凶器に代わってしまう建物にならないように

設計しているのが設計者です。それだけ設計者の責任は

思いのです。その思いを消費者にもわかってもらう

ことをやり続けたいと思いまます。

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2017年12月27日 (水)

建築士の独り言2017⑦

12月21日付けで国土交通省の広報資料で一級建築士

の懲戒処分の情報がでました。今回5人の建築士が

免許取り消しという重い処分が架せられた原因はすべて

壁量不足による耐震性の不足した建物の

設計を行ったことによる処分でした。100物件強の物件

が対象です。この原因の大きな一因として4号特例と

いうことがあります。

一般的に木造2階建ての住宅で確認申請時に

構造検査書の提出をしなくてもいいという内容です。

ここで勘違いするのが提出しなくてもいいことと、

計算をしなくても言いということは根本的に違うという

ことです。消費者にはわかりにくいですが、確認申請

の書類上つじつまがあっていれば問題ないといいのは

消費者を惑わすわかりにくいものになっています。

建築士の理念良心に任すことは建築士としてはいいと

思いますが中にはその良心すら欠如している、

または気づいてすらいない建築士もいるということです。

いくらきちっと科学的な構造計算を行って

建築士としての職務を全うに行っていても一部の心無い

建築士のおかげで全体がイメージダウンになることは

残念なことです。

この際4号特例そのものがなくなることをこの際切に望みます。

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2017年9月13日 (水)

建築士の独り言2017⑥

お知恵拝借という言葉がありますが、建築士のアイデアは

お知恵拝借の範疇に入ってしまうのでしょうか。

医師や弁護士の健康無料相談、法律無料相談は、一般論を

説明するに過ぎません。それ以上の個別の相談は費用が

かかることは一般の消費者に浸透しています。

しかし建築士の場合、工務店や、ハウスメーカーが、

個別の案件のアイデアも無料で行ってしまうので、

専業で建築設計をしている専業建築士も、個別案件の

アイデアを無料で提出することが当たり前のようになっていることは

非常に残念なことです。これは建築士のほうにも

自分たちの技術をきちっと評価してもらう努力をしてこなかったのも

原因ですが、根本は設計と施工を一緒の組織が可能な日本の制度が

大きな原因であると考えます。作る側と、それをチェックする側が

一緒でもOKといいのは問題を隠蔽する体質を黙認してしまうので

はないでしょうか。

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2017年7月27日 (木)

建築士の独り言2017⑤

新国立競技場の建設現場で23歳の若者が長時間労働の末

自殺してしまった、いたましいことがありました。

長年建設業界は3K職場とも言われ、「きつい、汚い、危険」、が付き物

とされてきました。おそらく環境は様々改善されても、他業界と比べると

その性質は変わっていないのではないかと思います。

私も30年前には建設会社の現場監督をしていましたが、その頃も

長時間労働は当たり前で、若い新入生(大卒でも)現場労働者と

同じように泥だらけになって働いていたものです。

しかしその時代ノミュニケーションといって、上司、同僚との

コミュニケーション、良くも悪くも、愚痴を言い合い、

無礼講で上司の悪口、先輩のアドバイスなど、

様々なコミュニケーション、ストレス解消に役立っていたのではないかと

思いますし、そのコミュニケーションで、技術の伝承も

行われていたような気がします。

それは大変重要なことで、先輩の仕事術を盗めるいいきっかけ

だったと思います。最近の風潮で個人主義はさも現代風

のように思われていますが、それは孤独という弊害も

生まれているのではないでしょうか。

この自殺した若者は非常に孤独だったのではないでしょうか、

こういった過酷な現場ほど人間同士のおせっかいが

救ったのではないでしょうか。残念でなりません

ご冥福をお祈りします。

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2017年6月25日 (日)

建築士の独り言2017④

少し前になりますが高速道路の建設現場で鉄板がフックからはずれ

作業員の方1名が亡くなるという傷ましい事故がありました。

この工事現場では以前にも事故があり、また最悪の事故では橋げたが落ちて

複数の死亡者とけが人もでている事故が起きています。それも1年もたたないうちに

です。この発生率はこの近年においてはかなり異常なことです。

亡くなった方にはお気の毒ですが、近年杭の支持層まで達していないことだとか

配管用の梁貫通を忘れコアで鉄筋(主筋)まで切ってしまったとか、建物にとって

建て直さなければなおらないような致命的なミスが建設現場で数多く起きています。

なぜこのようなことがおきているのか、大きく考えられるのが、失われた20年バブル

崩壊後企業の人材採用の穴が開き技術伝承がうまくできなかったこと、企業はマニュアルを

作って職人の域の技術伝承の変わりに、マニュアルをつくりそれに変わるものとした。

しかし応用の現場ではマニュアルでは対処できないことが頻繁におきてします。

そのときに物を結うのは経験に基づく職人としての技術です。これは決して

机上では教えられないことです。

設計の現場でもその現象は見られます。見た目のデザインにだけに気を取られて

建物の基本である人間の生命を守る家という概念を忘れてしまっているのです。

早く住宅の建設現場でも構造チェックがなされることを節に願います。

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